クライアントについて
タイの大手建材メーカーのオウンドメディアの施策です。法人向けの販売だけではなく一般消費者向けへの販売にも力を入れている企業で、取扱製品は屋根瓦、ドア、窓、セメント、パイプ等多岐に渡り、取扱製品数は数万点に及びます。
プロジェクト概略
クライアントは財閥であることに加え、建材販売はグループの根幹事業です。その為、クライアント名はタイでは知らない人がいないというぐらいに知名度があります。当然、クライアントが建材販売を行っていることも知られています。しかし、それにも関わらず、建材に関するありとあらゆるキーワードにおける検索結果の順位が低く、検索経由でのWEBサイトへのアクセスがほとんど無い状態でした。
この状態をSEO対策によって解消し、各キーワードでの上位表示、それに伴う検索経由での流入アクセス数の増加、及びブランド価値の向上を達成させるということが本ケースの目標となりました。
SEO施策内容
ウェブサイト診断
まず、問題点を把握するためにサイト全体に対するウェブサイト診断を行いました。その結果、以下の問題が発見されました。
【1】一部の製品ページにキーワードが無い。
【2】製品ページの説明文が非常に少ない、もしくは全く無い。
【3】Google Search Consoleが設置されていない。
【4】一般的でないCMSが採用されており、一部のSEO施策が実施できない。
– カテゴリがひとつしか選べず、複数のカテゴリに属するという設定ができない。
– メタタグ(メタキーワード)を空欄にしたままにできない。
【4】は特に致命的な問題でもあり、SEO対策をこのまま現状のウェブサイトのまま進めていいのかどうかという確認をしましたが、まずサイトのリニューアルをせずにできる範囲のことを実施してみたい、ということになりました。
キーワード洗い出し
製品数が非常に多く、同じ製品の別ブランド(対策キーワードが同じ)などもある上に、ウェブサイトのカテゴリ分けに問題があり、かなり時間のかかる作業となりました。
最終的に洗い出したキーワードを、どのページでSEO対策を行うかを設定し、他のページと対策キーワード及びメタタグの内容が重複しないように設定を行います。
全ページのタイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグの修正
サイト内の全てのページのタイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグを抜き出しリスト化した後、他のページと重複しないように、かつ対策キーワードを意識して新しく作り直します。
Google Search Consoleの設置
SEO対策を行うに際して、Google Search Consoleの設置は必須です。当社において設置を行います。
施策結果
難易度の高くないキーワードの順位は大幅に改善させることができ、ウェブサイトへの検索経由の流入数も大幅に増加させることができました。
ただし、難易度の高いビッグワードで上昇させることはできず、これはウェブサイトのCMSの構成の問題もありSEO対策を十分に行うことができなかった点に問題があると判断し、最終的には施策をストップし、使いやすい一般的なCMSでウェブサイトをリニューアルさせることとなりました。