2016年10月13日にプミポン国王が崩御されました。
それに伴い、「崩御から30日間は『楽しみを伴うイベント』を慎み、1年間は喪に服すよう」にとのお達しが政府よりありました。
プミポン国王崩御から時間が経ち、2017年9月時点ではかなり自粛ムードも落ち着いて普通の生活に戻っていた感じがあったのですが、崩御から約1年後の2017年10月26日にプミポン国王の葬儀が行われることが発表され、また自粛ムードが戻ってきています。
崩御されてすぐはバンコク中が黒い服一色でしたが、皆が黒い服を買い求めたため、黒い服自体が品切れで足りなくなるという事態が発生しました。また、低所得者にとって、一週間分の黒い服を購入するのも経済的負担が大きいということで、政府が黒の丸首Tシャツ800万着を無料配布するような対応も行われました。
また、時期を同じくして、『黒い服が無い場合には「黒い喪章リボン」を肩や胸などに付ければ追悼の意を表すことができる』とのお達しがあり、この喪章リボンはバンコクの各地で無償で配布されていました。
実際には規定の形があるのにもかかわらず、かわいい形のものや、アレンジがされたものが出回ってたり、そもそも、黒い服が無い人用のものなのに、黒い服につける白いリボンが開発されたりもしていたのがタイらしいところでもあります。
喪章リボンのサンプル画像
多くのウェブサイトでは自主的に追悼の意を表すために、サイト全体を白黒のモノトーンにしたり、ウェブサイトの隅に喪章リボンをつけたりということが行われるようになりました。
プミポン国王崩御から時間が経ち、2017年9月時点ではかなり自粛ムードも落ち着いて普通の生活に戻っていた感じがあったのですが、崩御から1年後の2017年10月26日にプミポン国王の葬儀が行われることが発表され、また自粛ムードが戻ってきています。
それに合わせて、当社へもウェブサイト上での対応についての問い合わせが増えてきているため、ウェブサイト上でプミポン国王追悼の意を表す方法を以下にまとめたいと思います。
ウェブサイト上でプミポン国王追悼の意を表す方法
特設トップページで追悼の意を表している方法
タイにあるウェブサイトは、そもそも普段からトップページ前面に国王への経緯を表すページが設置してあり、そこからクリックすることで実際にウェブサイトに入ることのできるような構造のものが少なくありません。
そのトップページを白黒にすることで追悼の意を表す方法です。
特にフォーマットが決まっているわけではなく、国王の写真がないものや、国王だけカラーで表現されているものなどもあります。
また、ページ下部に自社の名称を入れているものと、そうでないものがあります。
ひとつ、特に注意しないといけないことは、存命中のウェブサイトには国王の長寿を望む「ทรงพราะเจริญ」英語では「Long live the King」という文言がある場合が多いのですが、追悼メッセージの際はこの文字を必ず削除する必要があります。メッセージ本文だけでなく、国王の額縁やデザイン内に含まれていることもあるため注意が必要です。
国王の画像だけカラーのもの。
国王の肖像画の代わりにプミポン国王の紋章(エンブレム)を使っているもの。
左下部分の大きなフォントが「Long live the King」です。
以下は存命時の画像ですが、崩御後は必ず削除する必要がある文章です。
ウェブサイト最上部の帯で追悼メッセージを表示する方法
上の画像はタイの大手掲示板サイト「Pantip.com」のものです。トップページ全体ではなく、上部の帯で追悼を表現する方法です。ウェブサイト内の全ページに帯が表示されているものと、トップページだけに設置されているものがあります。
ウェブサイトを白黒にする方法
ウェブサイトのページ全体を白黒にしてしまう方法です。サイトによっては非常に見辛くなるものもあります。また、画像や問い合わせボタンの一部だけ色を付けているようなサイトもあります。
こちらも、ウェブサイト内全ページが白黒のものと、トップページのみが白黒のものがあります。完全に白黒のサイトが多いですが、少しサイト全体のトーンを下げるような設定をしているサイトもあります。
ウェブサイトに喪章リボン画像を追加する方法
上の画像はタイの大手ウェブメディア「Kapook.com」のものです。ウェブサイトの四隅のいずれかに先程の喪章リボン画像を追加する方法と、ロゴの横に小さくつける方法があります。また、有志によって作成された、四隅に設置するための便利なWordpress用プラグインやCSSコードサンプルも配布されています。
タイの大手ウェブメディア「Sanook」ではロゴ横に喪章リボン画像を追加しています。こちらのサイトは喪章リボンだけで履くサイト上部に帯をつけた上で、サイト全体のカラートーンも少し落としています。
Google Thailandでは、白黒にした上で検索窓の下部に喪章リボンを追加していました。
まとめ
以上、ウェブサイト上でタイ国王追悼の意を表す方法は大きく分けて三種類の方法があります。また、その三種類の方法を組み合わせたサイトも多くあります。ウェブサイトに関しては特にタイ政府からお達しがでているものではないので無理に対応する必要はありませんが、追悼の意を表す際は参考になれば幸いです。